ニュースリリース
AZAPA株式會社(愛知県名古屋市中區錦2?4?15、代表取締役 近藤康弘、以下AZAPA)と株式會社リコー(東京都中央區銀座8?13?1、代表取締役 山下良則、以下リコー)は、國家戦略特區である秋田県仙北市で自動運転での機能の環境耐性などの潛在的課題を抽出し、新たな技術イノベーションによる課題解決を目的とした車両の実証実験を開始します。
(下記:実験內容)
複數のステレオカメラで周囲を死角なく見渡して歩行者や車両などの物體を認識し、障害物の多い複雑な環境における走行判斷を支援します。
畫像の特徴點から、「車両がどれだけ動いたか」をリアルタイムに算出し、自己位置を推定します。
物體だけでなく、白線や路肩を認識し、法規的?物理的な運転可能領域(Drivable Area)を割り出します。
路肩に重なった各物體を識別し、交通法規(標識?橫斷歩道)も包括して停止を判斷します。
目の前の物體だけでなく遠方の対向車も認識して、追越可能か判斷します。
遠近?側後方さまざまな物體を認識し、交差點進入を自動で判斷します。
秋田県仙北市は、地域社會の構造改革を重點に推進するため、全國10區域で國家戦略特區に指定された地域のひとつで、「近未來技術実証特區」の取り組みとして、ドローンによる図書配送や無人運転バスなど、実サービスに向けた実証実験の誘致を進めています。10月からはAZAPAとリコーが新たな取り組みとして、自動運転の公道実証実験を行います。
実証実験では、公道走行における技術的な課題や、雪國での実用化、交通インフラ環境との協調性、法整備などの具體的な実用化への課題の洗い出しを行います。AZAPAは、自動運転における経路生成?回避行動の自動運転制御、および搭乗者の感性に関する制御技術をテーマに、リコーは、ステレオカメラ※などを用いた全方位畫像センシング技術、および人の認知?判斷?行動の高度解析をテーマに取り組み、両社で技術融合した車両を用いて、自動運転における課題抽出と新たな技術的解決を図ります。
今回、あきた蕓術村の協力のもと、駐車場~周辺の公道走行だけでなく、駐車場での全自動駐車、來場者の行動を認識?分析するIoT(Internet of Things)と制御の協調など、今後の自動運転の可能性を広げるための実証実験も積極的に行います。
両社は、本実証実験を通じて、社會的意義?今後の予定として未來の自動車の価値における新たなオープンイノベーションを牽引する役割を擔い、日本のものづくりに貢獻することを目指します。
AZAPAは、この実証実験で得た自動運転技術を今後、物流、家電、醫療などのあらゆる産業へ展開する“AZAPA INSIDE”へと推し進め、國內での少子高齢化による労働人口の課題や社會環境を取り巻く直面した課題に対して、深く因果関係を紐解き、新たな価値の発見と製品づくりに今後も積極的に取り組んで參ります。
リコーは今年4月に、お客様に提供する価値を「EMPOWERING DIGITAL WORKPLACES」と定めました。本実証実験ではステレオカメラや測距センサーから取得したデータを解析し、空間をデジタル化する技術を高めます。そして、そのワークプレイスへの応用についても研究開発を進めます。
なお、リコーは仙北市の「近未來技術実証特區」の取り組みに注目し、平成28年から29年にかけて路面性狀モニタリングシステムの実証実験を行いました。